「脳の機能低下」と「親の人生脚本」―― 子どもの人生を脅かす、見えない2つのブレーキ
学校に行けない、やる気が出ない、何をしても動かない ――
それは、子ども自身の“脳の疲労”と、親の“無意識のシナリオ”が重なった結果かもしれません。
実際には、長く続く悩みやストレスによって脳が疲弊し、自律神経中枢の機能が低下しているケースが多く見られます。
その結果、夜眠れない、やる気が出ない、体調が不安定になる…という状態に陥っているのです。
当院が行っているのは、脳=自律神経中枢に直接アプローチする“脳の機能治療”です。
これは、頭や背中、患部に優しく触れる施術によって、脳の働きを“最大限”まで回復させていく独自の療法です。
(※施術法名:CSFプラクティス)
これらは、単なる偶然ではありません。
脳の機能を回復させ、神経・体液の流れ・ホルモンバランスを整えることで、子ども自身が“自ら動き出せる状態”に戻っていくプロセスなのです。
この治療は、薬では届かない“脳と体の深部”に働きかけ、子どもが本来持っている力を引き出すことこそが、私たちの目指す治療です。
実際に、こんなケースもあります。
「薬を飲まなければこの子は自殺しますよ」と大学病院の小児精神科で言われた子が、初めて当院で脳の機能治療(CSFプラクティス)を受けた翌日、自分の意志で学校へ向かったのです。
もうひとつ、こんなケースもあります。
激しい頭痛とめまいで脳神経外科・耳鼻科を受診し、「異常なし」と言われた中学生。
最終的には「自律神経失調症」とされ、半年以上薬を処方され続け、自律神経専門の整体にも通いましたが、改善はなし。
そして最後には、「ストレスが原因では?」と、心の問題として扱われるようになっていました。
母親が当院を探し出し、1回目の治療から改善が見られ、3か月で完全に回復。
“異常がない”のではなく、“機能が落ちている”だけだったのです。
「原因不明」と言われた時点で、“脳の機能”を疑う視点がなければ、子どもはいつか“心の病”にされてしまいます。
それは、本当に必要なアプローチを、見失ってしまうことでもあります。
私のクリニックでは、こうしたことは珍しい話ではありません。もちろん、すべての子がこうなるわけではありません。
子どもが“自分のために”動けるようになるには、脳の回復だけでなく、親の「心のシステム」の見直しが必要なことも多いのです。
よくあるケースでは、病院で診断名がついて薬を処方され、それでも良くならず、次はカウンセリングへ。
それでも子どもは動き出せず、親だけが焦り、「誰か、簡単に治してくれる人はいないか」と情報を探し回る…。
でも、そうやって外に答えを求めるだけでは、本当の解決にはたどり着けません。
不登校や体調不良の子どもに接する中で、多くの親御さんはこう思います。
でも本当にそうでしょうか?
親として「子どもには幸せになってほしい」と願う気持ちは嘘ではありません。
ただし、“幸せ”の定義が、いつのまにか歪んでしまっていることに、気づいていない親御さんがたくさんいます。
たとえば…
いい学校に行けば幸せになれる
失敗しないように親が先回りして守ってあげることが愛情だ
自分が親にされたことと反対のことをすれば、良い親になれる
それは、本当の幸せではなく、親自身が叶えられなかった夢や期待を、知らず知らずのうちに子どもに背負わせている姿かもしれません。
実は私自身も、不登校の子どもを持つ父親でした。
「自分はちゃんとやってきた」と思っていたし、「子どものため」と信じていた行動が、実はすべて“自分の脚本通り”に動こうとするものだったと気づくまで、10年かかりました。
そしてーー私が変わったとき、初めて子どもも変わり始めたのです。
診察室だけでは伝えきれない“本当のこと”を、YouTube動画チャンネルを通して丁寧にお届けしていこうと思っています。
子どもが本当に幸せになるとは、「自己実現」に向かって生きること。
たんに学校に行き、毎日笑っているだけが人生ではありません。挑戦も、失敗もせずに過ごした日々を、子どもはいつか悔やむことになるかもしれないのです。
親が変われば、子どもは変わる。
それは理想論ではなく、私自身が体験した現実です。
こころは、親との関係の中でしか育たないものです。
多くの親は、
…そんなふうに、“こころは学校で育つもの”だと思い込んでいます。
ですが、はっきり言います。それでは、こころは育まれません。
本当のこころは、子どもが「親に愛されている」「受け入れられている」と感じられる関係性の中でしか育たないのです。
これらが揃って初めて、子どもは自分自身の“こころ”を育てていけます。
そうやって外に怒りをぶつけているときの自分の顔、ぜひ、鏡で見てみてください。
その顔は、子どもを思い通りにしようとしているときの“あの顔”と、同じです。
あなたの中の“正しさ”が、子どもにとっては、重たい圧力になっているかもしれません。
「こうあるべき」「間違ってはいけない」――そんな親の緊張や怒りが、そのまま子どもの心を縛っているのです。
子どもが“自由に感じ、考え、選ぶ”ことができない家庭環境では、どんな治療も、教育も、効果を持ちません。
当院では、学童期〜思春期(18歳未満)のお子さまを対象に、以下のようなお悩みに対応しています。
初診・カウンセリング(保険適用)
まずは丁寧にお話をうかがい、脳や自律神経の機能状態を見極めます。
脳の機能治療(自費診療)※必要に応じて
子どもの状態に応じて、CSFプラクティスによる脳機能治療を行います。
必要な頻度で継続施術
目安として週1回〜月2回など、状態に応じた頻度をご提案します。
当院では、限られた診療時間の中で、できるだけ多くの方に確実な治療を届けるために、ご予約の変更・キャンセルは、事前に必ずご連絡いただくようお願いしております。
無断でのキャンセルが続くと、他のご家族の貴重な機会を奪ってしまうだけでなく、なにより、お子さんが“親の行動”を見て育っていることを、忘れないでいただきたいのです。
たとえば、約束を守らない。伝えるべきことを黙って済ませる――そうした“何気ないふるまい”が、子どもの人間関係にも影響を与えているかもしれません。
子どもは、親の言うことを聞きません。親のやることを真似します。親の背中を見て育つのです。